■ 匿名様の質問
家康さんは現在権現様という神様として祀られていますが、家康さん自身にとって神様とはどういった存在なのでしょうか。恐らくご自身が神様であると意識されてはいないとは思いますが。
というのはスピリチュアルに関心を持てば必ず通るであろうシルバーバーチさんの本を読んだところの神様の存在とこの国で活躍される八百万の神様の性質が違うように見えるからです。
シルバーバーチさんの話が正しければ本当の神様(神道的に言えば天之御中主)の御心に従い日本人の霊的成長の為に高級霊が便宜上八百万の神様を名乗り演じられていると解釈でき、家康さんもその内の一柱であるのかなと解釈できます。しかし八百万の神々が本当の神様であったのならシルバーバーチさんの教えは説得力を失う事になります。私はシルバーバーチさんの言葉には学ぶべき事や真実が沢山含まれていると思っています。もちろんこちらで登場される神様や霊団の皆さんのお話にも毎回得心させられます。
何故この事を懸念するのかと言うと将来人類が人類全体として協調しようと共に歩みだす時の指針として必ず神様の共通認識が必要になると考えるからです。そして無用な議論は宗教戦争を引き起こし必ず悲劇を生みます。
この国には八百万の神々こそが正しい神の姿であり唯一神信仰は誤りだと考える人たちもいます。多くの唯一神宗教は教え方に問題があるもののシルバーバーチさんの話と合わせて考えれば神様というのは絶対の神様がただ一柱のみがおわすと考えるほうが自然に思えるのです。
そもそも私の神様に対する認識が間違っているのでしょうか。それとも人類の知恵では神様の真の意味を理解できないので考えるだけ無駄なのでしょうか。神の存在を認識する事無く人類は人類を次のステージに昇華させる事は出来るのでしょうか。掴みどころのない質問ですみません。
■ 『日本の神様』の回答
シルバーバーチ氏は、いつ、どこで、誰へ向けてメッセージを伝えてきましたか?
そして、私どもは今、どこで、誰へ向けてメッセージを伝えていますか?
私どもの記憶では、シルバーバーチ氏は英国において活動されていた方だと思います。
そして、私どもは日本において、日本の皆様へ向けて活動を続けております。
神に対する認識は、日本と英国では大きく異なりますよね。
認識が大きく異なっている日本と英国では、通信する際に表現が異なっていたとしても何ら不思議なことではありません。
一神教的な認識をお持ちなのであれば、あなたが仰っておられる認識でほぼ間違いは無いでしょう。
一神教の国での神の認識をわかりやすく説明すると、組織のトップが神で、その次の地位に大天使がいてと言った具合に役職を表しているようなもので、あくまでも組織のトップが神という認識ですね。
一方日本においての神の認識は、神の組織があって、その組織の中で役割が分担されているという認識ですね。
その組織に属している存在はトップから一作業員まで皆神という認識になりますから、あなたが仰っておられる本当の神というのは、神の組織のトップ(総責任者)であるという事になりますね。
一神教の国々の認識だと、社長や部長といったような役職と同じ様な認識で、神、天使などと呼称が異なるのに対し、日本においての神は、皆様が会社名を名乗るのと一緒で、神の組織の一員である事を示しているのです。
もし国で例えるとしたならば、八百万の神々の場合は、「私は日本国民です」と名乗るのと同じようなものです。
一神教の神の場合は、王や大統領などの国の最高責任者に例えられるでしょう。
さて、このような認識の違いは、どちらの認識が誤りであるのかと頭を悩ませるほどに問題視するような事なのでしょうか?
私どもから見れば、どちらの認識が正しいのかと考えるのは不毛な作業でしかありません。
その様な事に頭を悩ませていては、シルバーバーチ氏が本当に伝えたいと思った事にしても、私どもが今伝えようとしている事にしても、問題の本質を見誤る要因となります。
私どもは、自分たちの正当性を競うために皆様へメッセージを伝えているわけではありません。
シルバーバーチ氏も、私どもも、皆様にお伝えしたいと思っている核心部分は共通しています。
表面的な表現の違いに惑わされず、是非、メッセージの本質の部分を読み解けるように努力してみてください。
家康公が自身を神と認識していないというよりは、(まだ新米なので)神の組織の一員である事に馴染んでいないというだけで、いただいたお役目に対する責任は認識しています。
神としてのお役目を引き受けた時点で、彼は神の組織の一員なのです。
神の組織の一員になるためには、それ相応に成熟している必要があり、誰でもなれるわけでは無いのです。
私どもの庇護下にある霊は、まだ神としての責任を果たせるまでには成長していないのです。
ですから、一般的な霊と神は分けて考えた方が良いでしょう。
いくら八百万の神々と言っても、神を名乗るためには最低限必要な経験や知識というものが存在している事を知っておきましょう。
どんなに神になりたくても、条件を満たしていない者が神を名乗る事はできないのです。
(2011年9月8日)
念のために補足しますが、『日本の神様』の回答にある「メッセージの本質の部分」とは、例えば因果律の様な、私たちの世界にも霊の世界にも共通する法則性の存在を知り、また理解を深めることの意義についてなどが当て嵌まると思います。
また、当Blogでは以前より度々『霊界と地上界を繋ぐバチカンの拠点開放』活動が霊界側の主導で現在進行中であると述べておりますが、いよいよ完全開放が目前に迫っているようです。
そして、バチカンの拠点開放に伴って、特に欧州方面で人間に対する霊的な働きかけが活発に行われるようになるそうです。
多くの方が霊媒能力を開花させ、霊界の住人のメッセージを受け取るようになるようですから、今後欧州にお住まいの皆様は神々に付いての認識を徐々に変えて行くのではないでしょうか。
Silvercord管理人
9月8日現在回答待ちの質問
記事【ご覧の皆様からお寄せ頂いた質問について】の理由により、下記のご質問につきましては、しばらくの間回答を延期させて頂いております。
- 記事【狡さと賢さは別物】のコメント欄からお寄せ頂いたはつゆき様の質問「欧州と中国で、行動の中心にある概念が異なる理由」について
- 記事【日本は法治国家である】のコメント欄からお寄せ頂いたたらこ様の質問「三島由紀夫氏が死後霊界でどの様に過ごしたのか」について
- 記事【ご覧の皆様からお寄せ頂いた質問について】のコメント欄からお寄せ頂いたあやめ様の質問「霊的な視点から見た『東北地方太平洋沖地震』発生の理由」について
- 記事【神社の鳥居を車で潜ってよいのか?】のコメント欄にお寄せ頂いた松永弾正様の質問「孫正義氏について」
- 記事【徳川家康公の役どころ】のコメント欄にお寄せ頂いた匿名様の質問「自分の資質を知り、それに見合った環境を見極める際のアドバイス」について
- 記事【日本としてのまとまりが無いので成果を得られない】のコメント欄にお寄せ頂いた匿名様の質問「日本はどのくらい纏まれば成果を出せるのか」
- 記事【日本の本気を見せる必要がある】のコメント欄にお寄せ頂いた匿名様の質問「靖国に祀ってある英霊の皆様が従軍慰安婦や南京大虐殺等を顔色変えずに行ったのか?」
- 記事【日本の偏りと中国の偏り】のコメント欄にお寄せ頂いたたらこ様の質問「戦後の日本人にとって皇室は敬う対象ではなくなってしまったのではないか?」
5 件のコメント:
今回質問させて頂いた者です。日本の神様さん丁寧な解説をありがとうございます。
霊界の皆さんが私たちを支援下さる事は霊界の皆様自身の善性の更なる向上に繋がるのだろうなと漠然と思っています。私たち人類を善性に導くことできればが人類にとっても霊界の皆さんにとっても喜びであり、それがご自身の成長に繋がるのだと思います。
一神教や多神教もひとつの大いなる目標を達成するために皆さんが与えてくれた力を私たちが活用した結果であろう事は間違いないのでしょうが物質の価値観に縛られ少し方向を見失っている気がします。
現実に宗教は支配者の地位を不動の物にする為の手段となり、間違いなく今の政治経済倫理に現れていると思います。それでその原因を辿れば今回私が質問させて頂いた事になっるのでは思ったのです。人類の次のステップの為に神様の存在の共通認識が必要になるのではと考えたのです。しかしこれ以上の神論争はこれからの人類の成長にあまり意味はなさそうですね。
日本の神様方やシルバーバーチさんたちが説こうとしてくれる核心部分を追求することが本来の宗教の役割で、それが達成された時あらゆる宗教は不要になるのではと思います。神という言葉も要らなくなると思います。
日本の神様 & 管理人 様
所謂五大宗教が世に出たそれぞれの時代背景で、広められた地域の社会構成に似せた表現方法を使って、神々や、天使団や、精霊等といった存在を知らしめたということでしょうか。
近代になり、今まで自分の地域の神しか知らなかった人々が、さまざまな地域の神々のあり方に触れ、多角的に考えることにより、地球、人類全体として、神々の世界、霊的な世界はどのように構成されているのかを学んでいくことが求められていると思ったのですが。
興味深いお話をありがとうございました。
シルバーバーチ氏の霊訓を読むと、時代や地域によって表現を変えて伝えているのが見えて、とても興味深く拝見していました。
もともとは神がその土地にふさわしい方法で教えた信仰を、一部勢力が身勝手に利用し始めたのが宗教だと解釈しているので、宗教の目から神を見ると混乱するものだと感じます。
それでも相応の信者を持つ宗教は、手垢がつき雑草が生えつつも本来の信仰の素地はありそうですね。このたび、バチカンの拠点が開放されるのも、キリスト教的な信仰(あえてキリスト教会とは書きません)が成し遂げたものだと思います。
ひとつ疑問に思った点があるのですが良いでしょうか?
家康公は新米の神様だそうですが、恐らく戦乱の世を終わらせ、平和な江戸時代の礎を築いた徳川家康の人生を歩んで神にまで成長されたのだと解釈しています。
人が神の一員になるほど成熟したと判断される基準は何でしょうか?
多くの人々を救う、という功績もあると思いますが、それよりは精神的な成長が必須だと思うので、差し支えがなければお答えをお願い致します。
9月9日14:36投稿の匿名様
まず、このテーマについては『銀の紐を越えて』掲載記事【宗教や宗派の違いについて(メッセージ102)】が参考になると思いますので、合わせてご覧下さい。
その上で、この度は管理人をご指名ですので、個人的な意見を申し上げます。
まず、匿名様がコメントで述べておられる様な側面もあると思います。
同時に、私たち人間が神々や天使、精霊などといったいわゆる『霊界の住人』との意志疎通を図ろうとすると、当Blogでもご紹介しているような霊界通信に頼るよりないと考えております。
そして、霊界通信は非常に困難を伴うコミュニケーションの方法であり、送り手の意図がそのまま受け手に伝わる訳ではないという特性についての説明も行って参りました。
ですから、仮に通信の送り手が同一の意図を十人の異なる地域に暮らす人間に伝えたとしても、受け手の人間の霊媒能力や予備知識の多寡によって、受け取った情報の精度やニュアンスにバラツキが生じます。
様々な宗教によって神々や霊界に付いての表現が異なってしまうのは、この様な霊媒の能力や予備知識の違いによって、霊界の住人から受け取った情報を言語に翻訳する際に色がついてしまう影響もあるのではないかと考えております。
はつゆき様
質問を承りました。
しばらくお待ち下さい。
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