2016年7月22日金曜日

[黙示録再解読]:悪魔と呼ばれ忌み嫌われる霊達と天使と呼ばれ愛される霊達

今回も前回に引き続き、黙示録の再解読に先立って、神々や霊界の住人の視点から黙示録を見る際に、重要になる基礎知識について、とある霊界の住人の方のコメントが届いております。

※ 初見の方は、以下の記事を先にご覧下さい。
記事【黙示録関連記事一覧】





■ 霊界の住人のコメント

前回の記事でご説明申し上げました「霊界から見た物質界の役割」に続きまして、もう一つ事前にお伝えしておきたい事柄がございますので、もうしばらくお付き合い下さい。


霊界がリアルな世界と仮定するならば、物質界は限りなくリアルに近い仮想世界であると以前の記事で説明しました。
もっとわかりやすく表現すると、オンラインゲームなどのようにコンピューター上に構築された仮想世界を物質界に例えることができます。
ゲームのプレイヤーは霊に例えることができますし、プレイヤーが操作しているキャラクターは人間に例えることができるでしょう。
キャラクター(人間)はプレイヤー(霊)の分身ではありますが、プレイヤー(霊)が指示しなければ活動することはありませんので、あくまでも主役はプレイヤー(霊)自身ということになります。
この際プレイヤー(霊)に許されている行為は、仮想世界の中で予め定められているルールに基づいた事柄に限定されております。
プレイヤー(霊)によってルールを逸脱した行為は許されておらず、また、システムの性質上どう足掻いてもプレイヤー(霊)がルール外の行為を行う事は出来ないようになっております。
そして、コンピューター上に仮想世界を設計構築し、維持管理している存在を神と呼ばれる霊(以降神)に例えることができます。
システムエンジニアが該当するでしょうか。
その神と共に仮想世界の維持管理に協力している存在を天使と呼ばれる霊(以降天使)に置き換えることができます。

ここで神と天使の違いについて少し詳しく説明しておきましょう。
神にあたる存在は、コンピューターを動かすためのシステムを開発し、尚且つそのシステム上で動くソフトも開発したようなものです。
一方天使たちは、システム上で動くソフトを開発することは出来ても、まだ、独自にシステムを開発出来るところまでの理解が及んでいない状態であると言えます。
仮想世界の設計者である神はシステムのすべてを把握しておりますが、協力している天使はまだシステムのすべてを把握するまでには至っておりません。
システムを維持する上での一定のルールは理解していますが、システムの根幹に関わるところに手を加えられるだけの知識と経験はありません。
天使は神の指示に従い、管理を任された範囲においてのみ権限を持ち、それを行使することができます。
経験を積み成長することで、より複雑で強い権限を持つ役割を担えるようになってゆくのです。

天使にも様々な成長段階があり、より神に近い存在から人間を卒業したばかりの存在まで実に多くの段階があります。
人間を卒業したばかりの霊は、まだ何も知らない新入生のようなものなので、まず先生について基礎学習をする必要があります。
例え仮想世界でプレイヤーとして極めることができたとしても、その仮想世界を支えているシステムを理解出来ているわけでは無いということです。
あくまでも、システムによって定められている仮想世界でのルールを学習したに過ぎないのです。
システムに関しては一から学ぶ必要があります。
最初のうちは幼い霊も先生や先輩から多くを学び、順調に成長してゆきます。
ところが、基礎知識を一通り学び終えたところで幼い霊達は二つのグループに分かれ始めます。
一方のグループは、より理解を深める事を求め、基礎から一歩踏み込んだ学習を求めるようになります。
時には先生の許可を得て、自分にできる範囲内で実践を試みることもあります。
彼らは周囲の出来事にも関心を持ち、よく観察して学んでいます。
とても思慮深い存在です。
もう一方のグループは、基礎を学んだことで満足してしまい、実務を行いたくて仕方がなくなってしまいます。
その為に、自分が行ってみたい実務を担っている者に何かとちょっかいをかけ、邪魔をするようになるのです。
彼らは決して悪気があるわけではなく、自分で良いと思う事柄を実践して試してみたくて仕方がないのです。
ですが、まだ充分な知識も経験もない彼らには荷が重い役割であるため、彼らの思い通りにはなかなか事が運びません。
しびれを切らした彼らは、とうとう実力行使に出ようとしますが阻止されてしまいます。
彼らのわがままですべてを台無しにすることはできません。
ですが、無理に押さえつけるだけでは、彼らの学びにもなりません。
そこで神は彼らに、限られた範囲内で権限を行使することを許可し、彼らが浅慮である事を身をもって体験し、理解出来る機会を設けます。
そして彼らは仮想世界の住人たちと深く関わるようになるのです。
こうして前者のグループが天使として活躍するようになり、後者のグループが悪魔として活躍することになるのです。

ここまでが、霊界から見た場合の悪魔と天使の説明になりますが、 人間の側から見た悪魔と天使はどうやら異なっているようです。
人間には、自分たちにとって都合よく思える存在が神や天使と認識され、都合が悪く思える存在は悪魔と位置づけられる場合が多いようです。
すべてではありませんがその様な傾向にあります。
今あなたを導いているのは、本当に神ですか?
今あなたの行く手を阻んでいるように思えるのは、本当に悪魔ですか?
視野の違いからくる誤解ですからある程度は仕方がありませんが、分かる人には分かるようですので、皆様もよく観察してみてはいかがでしょうか。


多くの経験を通じて人間たちが成長し、時代ごとに新しい概念が誕生することによって、過去よりもより詳細な説明が可能となりつつあります。
伝えている内容は過去のものと同じでも、時代によって表現出来る事柄には限りがありますので、定期的に情報の更新をする必要があるのです。
今回の説明は、人間がコンピューターを開発し、当たり前のものとして社会で活用されるようになったからこそ表現することができたものです。
これらの説明も、しばらく経てば取るに足らないものとなってしまいますが、ほんの一時でも皆様の理解の助けとなることができるのであれば、幸いに思います。
このような貴重な機会をいただけたことに、心からの感謝と祈りを持って説明を終えたいと思います。
読んで下さった皆様、本当にありがとうございました。
この後にヨハネの黙示録を霊界視点で解読させていただきますが、もしよろしければ引き続きお付き合い下さい。

(2016年6月24日)





上記記事で述べている天使と悪魔の概念は、従来のキリスト教会によるスタンダードな天使観・悪魔観とは異なっていますが、とある霊界の住人の方は、黙示録の再解読に先立って説明する必要があると判断したようです。
前回の記事と共に、この記事の内容をきちんと把握しておくことによって、黙示録再解読の理解が捗るとの判断があるようですので、質問がありましたら各記事のコメント欄よりお寄せ下さい。

Silvercord管理人 





上記記事の内容についてのご意見・ご感想・ご質問はコメント欄よりお寄せ下さい。
また、コメントを投稿される際は、記事【改めて、ご覧の皆様へのお願いと連絡事項】をご覧下さい。

2016年7月8日金曜日

[黙示録再解読]:霊界から見た物質界の役割

黙示録の再解読に先立って、神々や霊界の住人の視点から黙示録を見る際に、重要になる基礎知識について、とある霊界の住人の方のコメントが届いておりますので、ご覧下さい。





■ 霊界の住人のコメント

ヨハネの黙示録について詳しく解説する前に、霊界から見た物質界とはいったいどのような位置づけになるのかを説明する必要があります。
物質界は何のために生み出され、どのような機能を果たしているのかを知ることは、霊界側の視点で語られるヨハネの黙示録の内容を理解する助けとなる事でしょう。
これらの内容に関しては、これまでも何度か軽く触れることはありましたが、明確なかたちでの解説は今回が初めてになります。
これらの説明は予備知識として必要な内容となりますので、もしよろしければお付き合い下さい。

それでは、説明を始めましょう。
皆様がお暮らしの物質界には子供たちに基礎教育を施す制度がありますが、霊界にも同様の制度が存在しております。
生まれて間もない幼い子供霊にとって、周囲に広がる世界はとても広く、未知の事柄であふれているように感じられます。
強い好奇心を持って多くのものに触れ、ものすごい勢いで様々な経験から学びを得ていきます。
周囲の大人たちを模倣し、基礎的な知識を吸収するのです。
それらの過程を滞りなく経験出来るように考えられた教育環境こそが、今皆様がお暮らしの物質界となっております。
物質界は、幼子たちに必要な教育を施すために生み出された、一つのシステムなのです。

霊界がリアルな世界と仮定するならば、限りなくリアルに近い仮想世界が物質界ということになります。
限りなくリアル近いかたちで再現されているとは申しましても、教育上省いても差し支えない部分に関してはかなり簡略化されており、現実社会の中でいきなり実践するよりも子供霊には学びやすい環境となっております。
物質界という仮想世界で様々な境遇を一通り経験することで、霊界の成り立ちや歴史などを理解する事が出来るように様々な工夫が施されており、成長するごとに学ぶ内容がより複雑化し、体験する環境や立場も徐々に移行してゆく事になります。
物質界を取り巻く環境もすべて仮想世界として再現されており、霊界で実践されている事柄もきちんと再現されておりますので、無知な状態でいきなり現実社会で実践しなければならない環境に置かれることがないように、十分な配慮がなされております。
仮想世界での学びが最終段階に達したものから順に基礎教育課程を終了し、卒業することになります。
そして、最終的には霊界での実践教育へと移行してゆくのです。
それらの過程を経て始めて、霊界にて社会の一員として認められるようになるのです。

霊界での基礎教育課程修了の基準は、実社会で生活する上で必要とされる基礎知識が確かに理解されていると判断された者のみとなりますので、学ぶ年数や卒業する年齢は、それぞれの霊によって異なっております。
もし仮にすべての過程を年齢で区切ってしまい、基礎が充分に理解出来ていなくても皆一律に卒業させてしまうと、実社会での混乱を招く原因となってしまいますので、どんなに手間がかかったとしても、卒業しても問題ない基準に達するまできちんと面倒を見ることになっております。
霊にも個性はありますから、どうしても仕方のないことなのです。
一番大切なことは、実社会で安心して暮らして行けるだけの基礎を身につけていることですので、そのことで劣等感を持ったり優越感を持ったりするようなことはありません。
皆で社会を構成し、協力し合うことによって安定した生活が実現出来ることを知っており、どのような立場の者でも、互いの存在意義を充分に理解している証拠でもあるのです。
そして、努力した分だけ必ず成果が現れる事や、時が経つにつれて立場が変化し、成長に応じて担える役割もより重要なものへと移行する事になり、それらの責任を果たせるだけの実力が着実に身につく事実を充分に理解出来ているのです。
自分という存在に確信を持ち、周囲に惑わされずに適切な状況判断ができる状態であるといえるでしょう。
それもこれも、物質界を含めた仮想世界での学びがあってこそ辿り着く認識ですので、今人間の皆様が経験しておられる事柄はとても重要で貴重なものなのです。

(2016年6月8日)





記事で述べておりますが、こちらの内容の関連として、以下の記事が参考になると思いますので、興味のある方は合わせてご覧下さい。

『銀の紐を越えてα』掲載記事:
【霊の学舎としての物質界と因果律の作用(前編)[メッセージ修正版05.1]】
【霊の学舎としての物質界と因果律の作用(後編)[メッセージ修正版05.2]】

Silvercord管理人 





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2016年7月1日金曜日

黙示録関連記事一覧

『ヨハネの黙示録』の再解読に備えて、現時点で投稿済みの黙示録関連記事をまとめましたので、今までの復習にご利用下さい。
黙示録の再解読は、下記記事の内容を予めご覧になっていることを前提として進めますので、疑問・質問がありましたら、今のうちに各記事のコメント欄よりお寄せ下さい。
特に質問が無ければ、いよいよ次回より黙示録再解読に入りたいと思います。





■ 『銀の紐』に投稿済の黙示録関連記事

【『ヨハネの黙示録』に託されたメッセージ(その1)】
『ヨハネの黙示録』第一章~第三章、アジア州にある七つの教会の天使に宛てた手紙について。
(補足)【『アジア州にある七つの教会』が示唆するもの】
アジア州にある七つの教会の順番が示す意味について。
(補足)【『ヨハネの黙示録』に託されたメッセージ補足2】
ティラティアにある教会の天使に宛てた手紙のうち、イゼベルという女とその子供達について。
(補足)【『ヨハネの黙示録』に託されたメッセージ補足3】
ラオディキアにある教会の天使に宛てた手紙のうち、イエスからの三つのアドバイスについて。

【『ヨハネの黙示録』に託されたメッセージ(その2)】
『ヨハネの黙示録』第四章~第七章、イエスが神から託された巻物の七つの封印のうち、第一~第六の封印を開いてゆく。

【『ヨハネの黙示録』に託されたメッセージ(その3)】
『ヨハネの黙示録』第八章~第十一章、イエスが巻物の第七の封印を開き、神からラッパを与えられた七人の天使のうち、第七の天使がラッパを吹くまで。

【『ヨハネの黙示録』に託されたメッセージ(その4)】
『ヨハネの黙示録』第十二章~第十三章、悪魔サタンが天から堕とされた経緯と、地上でキリスト教会に侵蝕してゆく過程について。
(補足)【『ヨハネの黙示録』に託されたメッセージ補足1】
獣の刻印と神の刻印が示すもの。

【『ヨハネの黙示録』に託されたメッセージ(その5)】
『ヨハネの黙示録』第十四章~第十五章、地上が悪魔サタンの支配下に置かれた頃、天で進行していた『神の裁き』の時に向けての準備の様子。

【『ヨハネの黙示録』に託されたメッセージ(その6)】
『ヨハネの黙示録』第十六章、『神の裁き』として、七人の天使が地上にもたらす災いの様子と、『神の裁き』の目的について。

【『ヨハネの黙示録』に託されたメッセージ(その7)】
『ヨハネの黙示録』第十七章~第十八章、多くの水の上に座っている大淫婦に対する『神の裁き』の様子。

【『ヨハネの黙示録』に託されたメッセージ(その8)】
『ヨハネの黙示録』第十九章、大淫婦に対する『神の裁き』に伴うキリスト教会の再生と、獣達の辿る顛末について。

【『ヨハネの黙示録』に託されたメッセージ(その9)】
『ヨハネの黙示録』第二十章、悪魔サタンの封印と、イエスと聖なる者による千年の統治、サタンの復活と最後の審判について。
(補足)【『ヨハネの黙示録』を構成する三段階】

【『ヨハネの黙示録』に託されたメッセージ(その10)】
『ヨハネの黙示録』第二十一章~第二十二章、新しい世界と聖なる都エルサレムの様子と、イエスからの忠告について。

(補足)【『ヨハネの黙示録』に託されたメッセージ補足4】
『ヨハネの黙示録』に記された物語を、時系列で並べかえた全体像について。


番外編(黙示録関連記事)

【『ヨハネの黙示録』では語られなかったこと】
黙示録では取り上げていない関連事項について(過去編)。

【『ヨハネの黙示録』では語られていないこと】
黙示録では取り上げていない関連事項について(近代~未来編)。





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