2011年10月22日土曜日

伝統や文化を継承する価値

今回は、記事【狡さと賢さは別物】のコメント欄からお寄せ頂いたはつゆき様の質問について、霊界の住人の皆様の回答が届いておりますので、ご紹介したいと思います。





■ はつゆき様の質問

疑問に思う点が一部上手く伝わらなかったので、改めて設問させて頂きます。時間のある時で構いませんので、お返事頂けると嬉しいです。
「今現在の欧州諸国と中国を単純に比べる事は出来ません。
何故なら、その行動の中心にある概念が全く異なるものであるからです。」
というお答えを頂きましたが、欧米と中国では何故「中心にある概念が全く異なる」のでしょうか?
古代ローマ帝国も、古代中国も、それぞれ人類の叡智と讃えられるほど素晴らしいものでした。そして欧州も中国も戦乱が絶えない地域です。(西のEU圏は安定してますが、東側の一部地域は平和とは言い難い状態だと聞いてますので、あえて現在形にしました)

なのに欧州では古代ローマからの叡智を受け継ぎ、中国は何もかも潰して奪うだけです。
拠点の閉じた過酷な地域・偉大な歴史という共通項があるのに、この差はいったい何故だろう?と疑問に思っています。
何千年もただ奪って壊すだけを繰り返す中国には、美しいものを愛する心や、心の繋がりという概念が育たない理由があるのでしょうか?





■ 霊界の住人の皆様の回答

長い間お待たせいたしまして、大変申し訳ございませんでした。
回答する予定であった方はまだ都合がつかないそうですので、代わりに私どもがお答えさせていただくことになりました。
どうぞよろしくお願いいたします。

個々の人々を観察してみれば、美しいものを愛する心や、心の繋がりを大切にしておられる方々は、中国にもおられると思います。
ですが、国として観察した時に、それらの概念は失われてしまうようです。
伝統や文化などを継承する事の意味を理解していないと、破壊することに疑問を感じません。
どんなに素晴らしい伝統や文化が目の前に繰り広げられていたとしても、それらの価値を理解していなければいとも簡単に破壊してしまうことでしょう。
一体何に価値を見出し、大切に継承してゆくのかという事が一つの転換点になると思います。
価値を見出す基準になるのは、やはり生まれ育った環境が大きく影響します。
いつも奪って壊すことを繰り返していると、その環境の中で育った人たちには奪って壊すのは当たり前の事として認識されるようになるでしょう。
一方、素晴らしい伝統や文化は継承する事が当たり前の環境で育った人たちは、素晴らしいと思ったものは大切に守り、後の世代にも伝えようとする事でしょう。
長い時間をかけて繰り返されてきた人々の営みが、国家を形作るという事なのだと思います。
今の中国は、奪って壊すという概念を継承していると考える事が出来るかもしれません。
中国が、破壊を繰り返すのではなく、素晴らしいものは継承し後世に伝える国になるためには、国策として取り組む必要があると思われます。
その取り組みを継続させることが出来れば、或いは変われるのかもしれません。
ですが、大変残念な事に今の中国には国家意識が薄いようですので、国策として取り組むこと自体が難しいかと思われます。
民間レベルでは後世に伝わるものもあるかと思いますが、国としては難しいでしょう。

(2011年10月21日)





はつゆき様の質問の中で、「欧州では古代ローマからの叡智を受け継ぎ、中国は何もかも潰して奪うだけ」とありますが、欧州でもルネサンス以前とその後ではかなり状況が異なるのではないかと思います。
他にも、過去の叡智を後の世代に順当に受け継いでいるとはいえない地域は多々あるように思います。
尤も、最近の数百年については、その点欧州地域はうまく対処してきたといえるのかもしれませんが。

Silvercord管理人 





10月22日現在回答待ちの質問

ご覧の皆様からお寄せ頂いた質問のうち、以下のものについては回答待ちとさせて頂いております。
中には長期間お待たせしている質問もございますが、只今順次回答しておりますので、今しばらくお待ち下さい。

2 件のコメント:

NK さんのコメント...

このブログを続けていただける事に感謝をいたします。

結界が開放されてから一年以上が過ぎ、私も含め多くの方が自虐史観から解放されてきました。
そしてわかったこと、日本の国が危ないと言うことでした。
国内に入り込んだ特亜の人々の悪意と危険性に、愕然としました。

今回自分たちの自業自得のせいで、日本の脅威から落ちて行くかも知れないと思っていた国に、またしても訳の分からない援助
心のそこから落ち込んでしまいました。
でもここのブログを訪れ、霊界の方々のお話を伺うと、
また頑張れる様な気がします。
今後もよろしくお願いします。

はつゆき さんのコメント...

この度は担当の方に代わり、お返事をありがとうございました。恐らく担当予定の方も同じご意見だと推測してお返事を書かせて頂きます。

アフガニスタンなど紛争が絶えない地帯では、生まれたころから紛争が続いているため、紛争しか知らない子供が育っていると聞いています。
そんな子供に平和な社会を想像することは可能なのか、と思うと、かなり難しいのではないかという気がします。
暗澹たる思いですが、隣国に文化を破壊することを当然とする者たちがいる、ということを私たちはハッキリ自覚しなければならないと感じました。

アフガニスタンは仏教遺跡のバーミヤンが有名ですが、歴史ある素晴らしい仏像は邪教のレッテルを貼られて破壊されてしまいました。
私は、美しいものや深い知識は、ただ在るだけで魅了されると思い込んでましたが、どうやらそれは「美しいものや深い知識に価値がある社会」に生きているから、のようです。
本当にこの世界は広く、精神的な隔たりが激しい場所だと、改めて実感しました。

管理人様のご指摘はそのとおりで、ルネサンスが開花した直後のフィレンツェではサヴォナローラが名だたる工芸品や美術品を焼き払ったり、ひどい文化破壊があったそうです。
文化断絶は世界のあちこちで発生していますが、そんな中でルネサンスから現在まで連綿と受け継いできたヨーロッパ人は大したものですし、だからこそバチカン拠点が開放できたのかもしれません。
ご回答ありがとうございました。