2011年5月24日火曜日

「急いては事をし損じる」から「急がば回れ」で

さて、今回ご紹介するのはこちらです。


と言う事で、今回は幕末の日本にとって非常に大きな影響を及ぼした人物『坂本龍馬』と名乗る霊にご登場願い、お話を伺いました。





■ 『坂本龍馬』と名乗る霊との対話

管理人
龍馬さんにとっては、久々に土佐の景色を(霊媒の意識を通じて)見たのではないかと思いますが、いかがでしょうか。



坂本龍馬霊
町並みは全く違うけれども、海は余り変わりがない感じがします。
町は全然発展して、暮らしやすい感じになっています。
別に当時が暮らしにくかったという訳ではないけれども、便利になっているとは思います。

管理人
でも、海の様子とか、余り変わっていない部分もあって、懐かしさも感じたのでしょうか?

坂本龍馬霊
懐かしさと言うよりも、人間の営みは目まぐるしく変化しているけれども、自然の営みは緩やかに変化しているという印象を受けました。

(中略)

管理人
では、今行っている作業について説明して頂けますか。

坂本龍馬霊
日本にとっての変わり目の時期であると思うから、色々と手助けしたいと思って、今は日本に留まって活動しています。

管理人
その活動の内容について、もう少し詳しく教えて頂けますか。

坂本龍馬霊
まだ具体的には動いていない。
準備の段階。
まだ具体的に動き出す時期に来ていません。
下準備を今の内にしておいて、いざ動き出せる状態になった時に力を発揮できるように、色々細々とした事をしています。

管理人
以前お話を伺った時(*注1)には、『霊界の情報屋』の様な活動をしているとのお話だったのですが、そちらはどうなったのでしょうか。

坂本龍馬霊
そちらは別に任せられるのがいるから其奴に任せて、自分は日本のことに力を入れたい。

管理人
そうすると、以前は龍馬さんも『情報屋』の様な活動をされていたので、霊媒との意思疎通の機会も時々しかない位忙しくしていたと伺っていたのですが、最近は頻繁に話が出来る状況にあるのは、次の作業を行う為に留まっているからでしょうか。
その中で、霊媒との遣り取りを通じて、何か行いたい作業があると言うことでしょうか。
つまり、霊媒を通じて情報発信をすることが、龍馬さんの目的にとって何か意味があるのでしょうか。

坂本龍馬霊
それは違う。
ただ、(霊媒は)元々関心を持っていてくれた人だから、「これは良いぞ」と言うことで、折に触れて話が出来ればよいと思っていた。
そもそも「何かを伝える」という形で成就する様な作業ではないから、話をするのは、どちらかと言えばメインではない。

管理人
そういう質問をしたのは、霊媒を通じて私たち人間に対して色々な働きかけをしたいと希望される方のお招きに預かる機会が多かったので、龍馬さんの場合はどうなのかが聞きたかったのです。

坂本龍馬霊
伝えたからどうにかなるという作業ではないから、そこはちょっと違うんだ。

管理人
そうですか。
その作業について聞いてみたい様な気もしますが、ちょっと私たち人間の理解を超えた部分がありそうですので、可能であればまた別の機会に伺う事としましょうか。
ところで――。

坂本龍馬霊
とりあえず、今言っておきたいことを先に言っておく。

管理人
では、先にそのお話を伺ってから、質問や意見があればその後で伺います。

坂本龍馬霊
物事が動く時は、無理に推し進めようとしなくても進んで行くようになるから、今は焦らないで、確実に行う様に心掛けた方が良い。
今抱えている問題に対して焦りは禁物で、焦ることで見落とす部分が出て、余計な作業が増えることにもなりかねないから、ゆっくりに見えても確実に行える方法を考えた方が良い。
「急いては事をし損じる」から、「急がば回れ」で、確実性を求めた方が良い。
そこが気になっていた。

管理人
気になること――と言うことでお話を伺ったのですが、今、焦っている気持ちが見えると言うことでしょうか。

坂本龍馬霊
その通り。
こういう時は、特に「早く何とかしたい」という思いが働くから、どうしてもね。
焦りから余計な作業を増やしてしまったり、何か見落としてしまっていたり、もっと落ち着いていれば出来た事をし損ねてしまいかねないから、気をつけた方が良い。

管理人
私もそう思います。
焦ってやろうとしても、焦れば焦るほど作業の精度・確実性が落ちるし、精度が落ちるとミスが起きやすくなる。
そして一度ミスが起きると、修復する為に二倍・三倍の時間と手間暇がかかるのですね。
そういう経験は、普段日常生活を送る中で私たちが何回も繰り返していて、分かっている筈だと思うのですが、でもいざという時に出来ないと言うことは、やはりその点についての理解が足りていないのだと、個人的には思います。

坂本龍馬霊
人間誰しもそういうことはあるさ。

管理人
普段の日常生活の中で恙なく行っている人であっても、なかなか行えない場合がありますよね。
だから、普段出来ていることがなぜ行えないのか、不思議に思う部分はあります。

坂本龍馬霊
見えてないのだよね。
核心の部分が見えていないから、出来ないのではないの。

管理人
自分の身の周りで起きている出来事と、もっと大きな――例えば国のレベルで起こっている出来事との間で、物事の構図は似通っていても、スケールの違いに惑わされて錯覚してしまう部分はあると思います。
だから、身の回りの出来事についてはきちんと対処していけているのだから、ほんのちょっとしたきっかけですぐに気づくのではないかと思うのですが。

坂本龍馬霊
まあ、おいおいだな、そういう人は。

管理人
ただ、そこを気づくか気づかないかは結構大きな違いで、既に事態は動いていますよね?
動いているので、早めに上手く対処すれば、その影響は最小限に留まりますよね。
でも上手く対処できないと、どんどん被害が拡大してしまう。
早ければ早いほど良いのだけど、気づくまでに時間がかかれば、その分だけ事態は悪化してしまう。
その時間の差って、結構大きいと思うのですが。

坂本龍馬霊
理屈はそうなのだけど、それは分かっている人間から見るとそうなのだけど、分からない人間から見ると、自分の行動が被害を拡大させているとは思いも寄らないと思うよ。

管理人
本人は別に「悪いことをしている」と思わなくても、傍から見ると、分かる人が見ると、「なぜこんな時にそんなことを…」と思いますよね?

坂本龍馬霊
何が違うかというと、「何を守りたいのか」とか、「何を維持したいのか」の範囲が、個人個人で違うよね?
広い範囲で物事を見られる人は、その「全体を守りたい・維持したい」と思うから、色々見えてくる物があるのだろう。
例えば、自分の家族だけとなると、隣の家族はその考えの中にはないから、自分たちの生活を維持する為には、隣の人が傷ついても気にならない――と言う場合もあるでしょう。
まあ、そういうことだと思うよ。

管理人
それはあると思いますけれども、仮に自分の家族を守る為に隣の家族が傷つくような状況が放置されていたとすると、結局その影響は自分自身にも及びますよね、いずれは。
そこに気づければ、自分自身の身を守る為には、自分の身の周りの人のことも考えて行かないと、最終的な解決には結びつかないと思いますが。

坂本龍馬霊
でもそれは、一度やってみた人間が分かることだから、分かっていないというのはそう言うことで、分かっていない人間を動かすのは難しい。
分かっている人間が動いてしまった方が早いよ。
分かっている人間が動いて、実績を上げて、注目されることによって、そういう考え方の認知度を上げて行くのが現実的ではないの。

管理人
ただ、そういう分かっていない人は、先を見て動こうとする人の足を引っ張るものなんです。

坂本龍馬霊
それでもやるしかないのでしょう?
誰かがやらなければ動き出さないのだから。
誰かが先陣を切って、道を切り開く、開拓する必要はあるよね。

管理人
かつて、龍馬さんも道を切り開く立場に立った人間だけに…。

坂本龍馬霊
それはどうかな?

管理人
でも、後から振り返ってみると、少なくとも龍馬さんを始め、志を共有する仲間達みんなの働きで、新たな時代の礎を築いたじゃないですか。
その延長として今がある訳で。

坂本龍馬霊
ただ、自分がやっていた時は、それが良いと思ったからやっていただけで、大それた思想があってやっていたというのとも違う。
その時はそうするのが良いと思っていたからやっていた。

管理人
それで良いと思いますけれども。

坂本龍馬霊
それが功を奏したから、今の人達に「坂本龍馬は素晴らしい人だね」と言われるのは、たまたま自分が良いと思って行ったことが、後の時代に影響を与えるような結果が現れて行く中で、それに結びつくような関係を持つことが出来たから評価されているのだろう。

管理人
またまたご謙遜を。
確かに自分が良いと思うことをやったという部分もあるのでしょうけど、後の時代に影響を及ぼしたと言うことは、その良いと思った時点で既に時代の先を読んでいたのだと思います。

坂本龍馬霊
それは自分以外の人間が評することであって、自分がどうこう言うことではない。
実際にこうして話せば、皆変わらないと思う。
普通に友人と話すのと変わらないと思う。
今の時代にも、後の時代に繋がってゆく様な考えを持っている人はいるけれども、まだ埋もれて気づかれていないだけではないの。

管理人
いつの時代にもそう言う人はいると思いますけれども。
ただ、そのまま時代に埋もれてしまうのか、それとも少し後の時代でも良いから、「かつてこういう人がいました」と発掘される、発見される…。

坂本龍馬霊
と言うより、発掘も何も、そう言う人間は動かずにはいられないから、必ず何某かの形で時代の流れに関わりを持って行くものだから、何らかの形で歴史に残って行くと思うよ。

管理人
今、発掘とか発見と言ったのは、そう言う先読みの出来る人物は、時代の大きく移り変わる時期には脚光を浴びやすい環境にあると思うのですね。
ただ、ある程度時代の流れが落ち着いてしまうと、周りから見るとちょっと変わり者のままで、時代の流れに埋もれて終わってしまうのではないかと思います。

坂本龍馬霊
それはそれで良いのではないの?

管理人
良いのですけど、龍馬さんの話を聞いていると、時代の先を良く読んでいた人なのだと思うので、もしもっと別の落ち着いた時代に生まれていたら、「ちょっと変わった人だよね」というまま一生を終えていたのかなと。
またそれも人生だと思いますけど。

坂本龍馬霊
それで済むなら、それでも良いじゃない。
必要ではないから、多分埋もれて行く。
そういう状態の良さもあるだろうし…。

管理人
現状に閉塞感があるから、今抱えている問題を解決する為にはどうしたらいいのだろうというように、新しい発想を求めるじゃないですか。
だから、ちょっと先を見るとか、今までとは違う発想を求めるとか、そう言った部分に注目が集まるのでしょうね。
いつの世もそう言う人ばかりが主導権を握っていては、なかなか世の中が定まらないと思いますが。

坂本龍馬霊
それこそ昨日も言ったけれども(*注2)、軟弱だろうが、アホタレだろうが、安心して暮らせる社会なんて素晴らしいじゃないか。
いつもピリピリ警戒していなければならない社会なんて、生きづらいよ。

管理人
それは龍馬さんの言葉だったのですか?

坂本龍馬霊
あの時代に、大変な時代に生きてきた人は、それなりに志を持って動いていた部分はあるけれども、その裏側で起きた色々な悲しい、辛い出来事も全部見てきているから、世の中が乱れる時など無い方が良いし、結局泣くのは庶民で――そう言うことを考えると、今のままではどうしようもない状態になるから動き出すのであって、どうしようもないという程でなければ、その方が幸せだと思うよ。

管理人
そうでしょうか?

坂本龍馬霊
そう思うよ。
それこそ今の時代なら、やってみたいことは沢山ある。
そういう色々なことを追求できるし。
暗殺される心配もなく。

管理人
そうですね――今の時代も、本当のところをいうと、暗殺される可能性が全くないこともないという風の噂もあるみたいですけど。

坂本龍馬霊
まあ、自分が良いと思ったことをやるのが一番良いよ。

管理人
そうですね。

坂本龍馬霊
人生一度きりだから。
自分が良いと思って、遣り甲斐を感じながら出来ることだったら、良いのじゃないかと思うけどね。
それは時代とか関係ないと思うし。
ああいう時代に生まれたから有名になったと言うだけだし。
そもそも有名かどうかは余り関係がないし。
それに有名になった人の裏には命を落とした人達がいるから、今の風潮はちょっと違うのかなという気はしている。
そんなに格好いいこと何かないよ。
血生臭い物だよ。
ああいう乱れた世の中で起きる事なんて、物語の主人公みたいに格好良い物ではないよ。

管理人
龍馬伝』の龍馬さんみたいにですか?

坂本龍馬霊
あれは創作物だから、あれで良いのではないの?

管理人
でも、何か思うところがあるみたいですけど…。

坂本龍馬霊
まるで別物だと分かって見るなら良いのではないの。
昔の時代にあった出来事をお芝居にしてしまうと美化されてしまう。
良い部分だけが強調されて、その裏にあった闇の部分が段々薄れていってしまう。
でも、そう言う部分もしっかり見据えていかないと、また同じ事を繰り返してしまうのではないの?

(2011年5月2日)





*注1:
以前、記事【京都・奈良の旅をまとめてみた(その3)】にて、『京都霊山護国神社』に参拝した際の模様を簡単にご紹介しましたが、『坂本龍馬』と名乗る霊との通信はこの頃より以前から、度々行っておりました。
但し、これまでは諸般の事情により伏せて参りましたが、この度の高知県巡りを機に公開する事と致しました。


*注2:
今回の旅の間も、『坂本龍馬』と名乗る霊や、他の霊と管理人との間で雑談の機会が度々あり、その全てを記録している訳ではありません。
ここで言及している部分は、現地での移動中に雑談形式で伺った話について引用しております。


さて、今回は『坂本龍馬』と名乗る霊にご登場願い、色々なお話を伺いました。
記事にもある様に、以前はなかなかお話を伺う機会に恵まれなかったのですが、活動内容が変わってしまったようですので、これからはお話を伺う機会も増えるのではないかと密かに期待しております。
ところで、予めお断りしておきますが、これまでに当Blogに登場された歴史的に有名な方を名乗る霊と同様に、生前の状況についての話を伺う事は無理(霊界通信の制約により説明仕切れない)との事ですので、予めご了承下さい。

【Silvercord】管理人 





5月24日現在回答待ちの質問

記事【ご覧の皆様からお寄せ頂いた質問について】の理由により、下記のご質問につきましては、しばらくの間回答を延期させて頂いております。

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