霊界の住人の皆様が人間に対する働きかけを続けていても、必ずしもその結果が正確に反映されるわけではない――と言うことが、お分かり頂けたのではないかと思います。
この様に、霊界の住人の皆様が人間に対して働きかけるとはどういう事なのか、その現象についての理解を深めて頂く一助になればと思います。
では、早速ご紹介しましょう。
今回からしばらくの間は『一時限目・歴史の講座』と題して、日本が抱える歴史のタブーに関連するテーマを取り上げております。
一時限目・歴史の講座
■ 世界は腹黒い!「歴史学」と「歴史」は似て非なるものと知れについて
田母神氏はどうも、日本の現状を作り出しているのはアメリカの陰謀によるものであるとの考えを持っているようであるが、果たしてそうなのだろうか?
確かに切っ掛けを作る一つの要因にはなったであろうし、米ソ冷戦時代とばっちりを受けていたのも事実であろう。
だが、本当にそれだけなのであろうか?
日本人がアメリカ人を理解できていないように、アメリカ人も日本人を理解しているわけではないのだ。
その状態で、果たしてアメリカの裏工作はどれ程の意味をなしていたのだろうか。
アメリカ人に対して一種の特別意識を抱いているように思える発言だ。
これもまたGHQの弊害なのであろうか…。
アメリカ人も人間であり、完璧に周囲の国々を陥れる事など可能ではない。
それでは、日本人がお人好しだから陥れられたのだろうか?
彼の考えはまだまだ浅く、表面しか見ていないし理解もしていない。
政府を預かっている人間は、それほど浅はかでもなければ愚かでもない。
まぁ、日本もまだまだ未成熟な国家であるから、愚かな政治家も少なからず存在しているのは確かだが、それでも、利用されっぱなしでいるわけではない。
利用されているようでいて、実はちゃっかり国益に貢献しているのも事実なのだ。
もし、アメリカの巧妙な罠を見抜けないほどのお人好し国家なら、今は低迷しているとはいえ、ここまでの経済発展など見込めなかったはずだ。
日本政府にも確かに足りない部分は多々あるし、問題も山済みだ。
でも、それだけで全てを判断する事はできない。
日本人の自覚が大いに関係している問題であるのだから、政府にお任せで国民自らが求めることをしなかった事にも責任はあるだろう。
何しろ、日本は独裁国家ではなく民主主義国家なのだから。
先手を打って対応しきれていない政府にも確かに問題はあるが、望むものが手に入らないからと言って全ての責任を政府に押し付けてしまうのは問題だろう。
選挙権を持ち投票している以上、国民自身が選んだ代表者であるのだから、国民自らが政府の働きを容認してきた事になるのだ。
違うと思っていたのなら、選挙で落選させれば良いのだから。
一番の問題は、国民の政治に対する無関心にあるだろう。
この問題は、確かに戦後のGHQによる政策の影響がかなり関係していると思われる。
だが、ここで考えてみてもらいたい。
もしも、戦後復興する間もなく、まだ国力も十分では無い時代に軍事力増強に力を注ぎ、世界に対して誤ったメッセージを送り続け、その後も戦争に巻き込まれるたびに国力を削っていたとしたら、果たして今のような繁栄を享受し続けることができたのであろうか?
利用しているつもりで、実は日本の繁栄の為にアメリカが利用されていた側面もあるのでは無いのだろうか?
憲法もアメリカから押し付けられたと言いつつも、戦争に参加しないための“都合の良い理由”と言う側面もあったのでは無いのだろうか?
自分たちは安全な場所にいて、軍事費を支援するだけでちゃっかりアメリカに守ってもらっていたのだ。
そのお陰で経済発展に集中して力を注ぎ、国力を蓄えることが出来たのではないのだろうか?
そう考えたときに、果たしてアメリカに利用され嵌められた国であると言えるのであろうか?
アメリカ人がこの話を聞いたなら、果たしてどう思うことだろう。
私から見ても、確かに日本政府が今までしてきた事は、危なっかしくて冷や冷やさせられる場面も多々存在したし、足りないところや気付いていない点も沢山ある。
でも、一方的にやられるほど柔でもないと思う。
それは、今の日本を注意深く観察するだけで容易に読み取る事ができるものばかりだ。
日本の皆さんはまだまだ、自分達の実力を理解していないように思う。
まぁ、これも戦後教育の弊害なのだろうが…。
これまでの日本は、戦争の傷を癒すために実に巧妙に従順の仮面を被り、裏ではちゃっかり自国の利益の為に立ち回っていたというのが実状のように思う。
ところが最近は国力もついてきたことだし、そろそろ従順の仮面を剥してみても良い頃合いなのではないかと、対等な外交を模索し始めなのがここ数代の首相がしてきたことなのではないか。
まぁこれは、あくまでも私の考えなのだが。
まだ時期が早すぎたのか、現政権が見事に今までの蓄積をぶち壊しているようだがね。
(2009年11月3日)
三島由紀夫霊の見解に、私は概ね同意するのですが、ご覧の皆様はどの様な感想を持たれましたか。
三島由紀夫霊 & 【Silvercord】管理人
0 件のコメント:
コメントを投稿