今回も、前回のテーマに関連して、GHQが日本に及ぼしている影響について取り上げております。
GHQを巡る問題は過去の問題ではなく、現在の日本人の考え方や行動を縛っている、現在進行形の問題として捉える必要があります。
では、早速ご紹介しましょう。
■ かくして日本は骨抜きにされた――GHQによる日本洗脳計画について
ここに書かれていることは、日本人は事実として知っておく必要のある内容だ。
GHQのしてきた事は、いくら戦勝国であったとはいえ決して許されるものではないと思う。
彼らが広めてきた歴史認識は改められる必要があると私も思う。
だがここで、彼らの行動を注意深く観察して見ると、面白い事実にぶち当たる。
もちろん、彼らが自らの罪を覆い隠すためのスケープゴートとして、日本やドイツを悪に仕立て上げ、利用したのは事実であろう。
だが、ここで考えてみて欲しい。
日本と同じ様に悪と位置づけられたドイツは今現在軍隊を持っているし、軍事力を行使する事を認められている。
いくら、ヒトラー一人に罪を擦り付けたとはいえ、彼一人で戦争をすることは出来ないのだ。
当然ドイツ国民も無関係では無いはずである。
にもかかわらず、その事を責められる事もなく当たり前に過ごしている。
それなのに、日本に対しての徹底振りはどういうことだろう?
日本側が積極的に求めてこなかったと言う事もあるのだろうが、アメリカ側も軍事力で国際貢献しろと大きな圧力をかけてくる事はなったように思う。
それらの行動に、アメリカのみならず戦勝国側の心理を垣間見る事ができる。
彼らは、日本人に対して無意識のうちに、大きな恐怖心を抱いているのではないのだろうか?
他のアジアの国とは少々勝手が違うという認識は、戦前から抱いていた事だろう。
だが、実際に戦争で戦う事で、その違いをはっきり認識したはずである。
自分達の常識が全く通用せず、少々脅したところで怯むことなく立ち向かってくるどころか、恐怖心と言うものが存在していないかのように思えた事だろう。
それは、彼らとしては堪ったものではなかった様に思う。
戦争末期の特攻隊や人間魚雷など、いくら当時の事情があったにしても、人間の命を弾丸として送り込む判断は愚策としかいいようが無いであろう。
だがそれらの作戦は、アメリカを始めとした連合国軍側に日本と言う存在を強く刻みつけ、大きな恐怖心を植えつけるという結果をもたらした。
彼らには、日本が怪物に思えたことであろう。
圧倒的優位にありながらも、日本と言う名の怪物に怯えていたに違いない。
だからこそ、GHQは天皇陛下を亡き者にしようと考えたのだろう。
だが、もし天皇陛下に何かあれば日本国民が黙ってはいない。
そんな事をすれば火に油を注ぐことになり、手が付けられなくなるのは明らかであった。
だからこそ、天皇陛下を日本国民に対する抑止力として生かし、罪の意識を植え付け、国民の意欲を失わせ、従順な羊に仕立て上げる事にしたのだ。
その裏で、従順な羊の振りをしがら、実は国益の為に奔走していたのが戦後の日本政府の実体だろう。
あえて従順な振りをして国力を蓄え、国民の生活を安定へと導き、その一方で血生臭い戦争などと言うものに直に触れることなくアメリカに守ってもらっていたのだから、日本政府もなかなかどうして良い面の皮である。
大体、アメリカが日本に軍隊を駐屯させている理由だって表向きは色々あるだろうが、実のところは、日本に軍事力を強化して欲しくないからなのではないのだろうか?
日本の軍事力が強化された後に事実が明らかになった時の事を考えると、報復が恐ろしくて夜も眠れないのではないのだろうか?
それ程、戦時中の日本軍が怪物と思えるくらいに恐ろしい存在であって、今でも彼らの心を蝕んでいるのではないのだろうかと思えるのだ。
だからこそ、自国の防衛力を割いてでも日本に駐屯し続け、日本が軍事力を強化しないように監視しつつ守っているのではないのだろうか。
日本の戦後復興の勢いには凄まじいものがあり、それも彼らの恐怖心を上塗りするのに一役買っていることだろう。
『あれだけ徹底的に叩いたのにまるで応えていないようだ!』と思われても不思議ではない。
原子爆弾で攻撃された広島や長崎を始めとした日本の主要都市の今現在の発展振りを見れば、その回復の速さに驚愕したことだろう。
今現在の日米関係を見ると、表向きは日本が不利なように見えるのかもしれないが、必ずしもアメリカが優位な形では無いと思える。
それこそ、アメリカの恐怖心に付け込んで、表向きは弱い日本を装い、その裏で国益の為に働き、今だに弱い立場を演じている日本政府は相当強かではないのだろうか。
それも現政権により打ち崩され、今までの蓄積が破壊されつつあるから、今後は世界の中での日本の立ち位置を変える必要があるだろう。
それはまた、後の政権に委ねられることなので、今はあえて何も言うまい。
(2009年11月3日~4日)
小泉政権当時の米国では、ブッシュ大統領が国内で『ブッシュは小泉の犬』と揶揄されていたのだそうです。
ちょうどその頃、小泉首相は日本国内で『小泉はブッシュ(米国)のポチ』と揶揄されていましたが。
表面的な言動や行動の派手さに惑わされるのではなく、物事の本質とは何かについて、もう少し冷静に見極めるだけの洞察力を養っていきたいと思います。
三島由紀夫霊 & 【Silvercord】管理人
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