2010年7月15日木曜日

ニートや引きこもりの問題について

今回は、記事【中国人の視点と日本人の視点】のコメント欄にて、山桃様からお寄せ頂いた質問を取りあげたいと思います。
『手塚治虫』と名乗る霊をご指名頂きましたが、早速回答を預かりましたのでご紹介しましょう。





■ 山桃様の質問

大好きな手塚先生からの励ましのお言葉、
嬉しくて朝からニコニコしてしまいました。

もしかしたら、将来、日本の国を守ってくれるのは、
漫画家の先生方が創造した心優しいロボット達なのかもしれませんね。
そんな未来がきたらいいなと、ワクワクしています。

私自身は普通の主婦で何の能力もありませんが、
せめて自分の子供が明るい夢を見られるように、
楽しい物語や漫画を教えてあげたいと思います。

今の社会では、ニートや引きこもりなどと呼ばれる若者達が問題になっていますが、
彼らは日本人の心を純粋に保とうとしているだけではないのかな?と私は感じています。
そのような若者について、手塚先生のお考えをお聞きしてもよろしいでしょうか。
可能性を秘めた若者達が、社会になじめず孤立していることが気になっています。





■ 『手塚治虫』と名乗る霊の回答

「ニートや引きこもりなどの問題はいつの時代にも多少はある事だけれど、確かに今の日本ではそれらの問題を無視出来ないほど大勢の若者達がその様な環境に置かれていると思う。
各家庭の経済力が向上したという事も一つの要因だろうから、そういう意味では悪い事ばかりでもないと思う。
それだけ生活が豊かになったという事だものね。
戦後の一面焼け野原だった時から考えたら、比べようも無いくらい経済発展したよね。
あの頃はみんな復興という一つの目標の為に懸命に働いた。
大変な状況だったけれど、未来には大きな希望があった。
そして、みんなが懸命に働いた結果、希望は叶えられたよね。
日本は立派に経済成長を遂げ、世界第二位の経済大国とまで言われるようになった。
でも、そこで希望が叶えられた結果、国としての成長意欲が失われてしまったね。
バブル崩壊の影響から先行きが見えない不安に襲われてしまったよね。
今も、多くの問題が明らかになりつつある。
こう言ってしまうと、まるで日本は今絶望のどん底にいるような気になるよね。
確かにこれは今の日本が抱えている問題の一側面であるけれども、その裏側には日本がこれから発展する上での多くのヒントが隠されていると思わないかい?
問題が生じるという事は、何かが噛み合っていないという事だろう?
その噛み合っていない何かを探り出す事で、問題を解決するヒントになるんじゃないのかな?
人は思うようにならない事実に直面すると気持ちも塞ぎがちになってしまうけれど、ほんの少し視点を変えてみるだけで、今を正確に知る事が出来るし、その先に未来を思い描く事も可能だと思うよ。
ニートや引きこもり、今は自殺者の増加も問題になっているけれども、何でもなくて安定した世の中であれば、社会現象として問題になるほど大勢の人達がその様な状況に陥る事は無いよね。
そこにはやっぱり、歪みがあるんだと思うよ。
大勢の人達が、今の社会には大きな歪みがあるから、そこを改善する必要があるという事を示してくれているんだよ。
彼らだって、今のままでいいと思ってはいないだろうからね。
どうしてその様な現象が起きてしまうのかを検証してみる必要があると思うよ。
僕は、戦後の復興を遂げた後に希望を見出せなくなったのが一つの要因だと思うけれどね。
燃え尽き症候群っていうのがあるだろう?
戦後復興という一つの目標を達成してしまった今、日本の状態はそれに当たるんじゃないのかな?
これから未来を創造する為に、国民みんなで力を注げるような新たな目標が必要になったんだと思う。
だから、国として新たな目標を掲げて、国民に希望を見せてあげる事こそが問題解決に繋がると思うんだよなぁ…。
だって、明確な目標と未来への希望があれば活動せずには居られなくなるもの。
企業だって今よりも積極的に事業展開するようになるだろうし、何より、国民の心が明るくなるよね。
そうすれば、経済不況なんて吹き飛んでしまうんじゃないの?
そうなれば、ニートも引きこもりも自殺者の数もぐっと減るんじゃないのかな?
細かい事を言えば切りが無いけれど、気持ちが前向きになれるようなアプローチが、今最も求められているものだと思う。
リスクを把握しておくのは確かに大切な事、でもそれと同時に希望が見えていればより大きな成果に繋がる。
大切なのは『社会に積極的に参加してみたい』と、国民が思えるような提案を国が示す事だと思う。
まあ、別に国じゃなくても、地域でも一企業でも家族間でも構わないと思うけれど、物事のマイナス面だけに目を向けるのではなくて、その裏側にあるプラス面にも同時に目を向ける事が出来ればいいよね。
そして、みんなで共通の目標を掲げて、完成に向けて力を傾けられるようになるといいよね。」

(2010年7月15日)





同様のテーマについて、記事【田中角栄霊が読者の方の質問に答える】にて『田中角栄』と名乗る霊の意見を伺っておりますが、双方の意見を読み比べて見るのも興味深い試みではないかと思います。

【Silvercord】管理人 

11 件のコメント:

  1. 田中角栄さんのコメントもあるようなので、楽しみですが、とりあえず、手塚治虫さんのコメントの以下の部分に深くうなづきます。世間の鬱々とした雰囲気に流されてるところがあると思うので。

    >>だから、国として新たな目標を掲げて、国民に希望を見せ>>てあげる事こそが問題解決に繋がると思うんだよなぁ…。
    >>だって、明確な目標と未来への希望があれば活動せずには>>開するようになるだろうし、何より、国民の心が明るくな>>るよね。そうすれば、経済不況なんて吹き飛んでしまうん>>じゃないの?

    国を司る側の上位者が希望をもぎとっていっている今日この頃ですから、その方々に手塚さんの意見にうなづいてもらえるかは疑問です。ので、そんな周囲の思惑とは別に、できるところから、それぞれが国のことを考え、より希望を持ち続けられるように日々生きることが大切かと。自分の中の不平不満をお互いにぶつけ合うような暮らし方ではなくてね。せめて、不平不満を解決するためにお互いの智恵を出し合うくらいには。

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  2. 匿名様

    私は、管理人様ではありませんが、ちょっと気になったので書き込ませて頂きます。

    「国を司る側の上位者」←こういう認識は非常に危険であると思います。

    国を司っているのは選挙権を行使する国民、即ち有権者です(観念的には、選挙権を有しない国民を含むすべての国民ですが)。これは、机上の空論ではありません。

    何故、政府に国の運命を左右するほどの強大な権限が付与されるのか?それは、政府を構成する人々が偉いからでも何でもなく、その権限の源泉が国民の意思にあるから、つまり、政府の決定は民主的正統性を有しているからです。

    日本という国は、国民が選挙権を行使することで国会議員をコントロールし、国会議員に具体的な仕事をやらせ、間接的に国を支配するという、間接統治システムを採用しているのです。

    上記からも分かるように、有権者たる国民と政府の上下関係を考えてみると、上位にあるのは、明らかに有権者たる国民です。

    我々は、議員をコントロールし、我々の意思に沿うよう具体的な仕事をさせているのです。従って、その議員達が国民の意思に反した行動をとったり政策を実施したりした場合は、当然クビにすることができるのです。

    今回の参院選で現職の法務大臣が落選しましたね。これが何よりの証左です。

    私が述べたことは、単なる学問上の議論ではなく、紛れもない現実です。

    我々は日本国の支配者であり、国の形を全く違うものに変えてしまうほどの権力を現実に持っているのだということを決して忘れてはならないと思います。

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  3. 管理人様、霊媒様、いつも多くの学びをありがとうございます。

    手塚先生、幼少の頃から「火の鳥」「ブラックジャック」を愛読してきましたので、
    こうして直接お返事をいただけてとても嬉しいです。
    手塚先生のお言葉ひとつひとつに「希望」が溢れていて、
    私自身も、そういう大人になりたいと目が覚めた思いです。
    どうもありがとうございました。

    ニートや引きこもりの問題について、お答え頂きありがとうございました。
    私は常々、若い人達のアスキーアートなどに見られるサラッとしたユーモアセンスに感心していましたので、
    彼らの豊かな想像力、創造力は、今後の日本を更に発展させる原動力となるのではないかしら?と期待していました。

    彼らを輝かせるためには、一歩先に大人になった私たちの手で、
    ワクワクできる社会を作る必要があったのですね。

    そのためには、カモ様のコメントにありますように、
    「こういう社会にしたい」というアイデアを議員さんなどに訴えかけて、
    社会の歪みを正すように働きかければいいのですね。

    今の若者の次の世代に我が子が待機していますから、
    母としてやりがいを感じています。

    また、田中角栄様のおっしゃる、
    「(ニートや引きこもりの若者は)蛹のようなもの。栄養を吸収している時期」
    には、全く同感です。
    しっかり栄養を蓄えて、大きく羽ばたいてもらいたいです。

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  4. 7月16日1:08投稿の匿名様

    実は自民党政権時代に『自由と繁栄の弧を作る』という明確な未来への展望が示されておりましたが、日本国民の多くがその意図と価値を理解できなかったため、日の目を見ることなく政権交代となってしまいました。
    政府がどれほど素晴らしい政策を掲げても、その価値を適切に判断し、その政策の遂行を我が事と認識して積極的に支援する国民が増えて行かないと、未来への希望を見いだすことはなかなか難しいでしょう。
    希望とは誰かが与えてくれるのではなく、自ら育むものではないでしょうか。

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  5. カモ様

    フォローありがとうございます。
    カモ様のご意見には概ね同意するのですが、一方その様な認識が日本国民として共有出来ていない現状を見ると、まだ私たちは「民主主義社会とは何かが理解出来ていない」と強く感じます。
    昨今『ポスト民主主義』が語られることもありますが、程度の浅い理解で民主主義の欠陥を嘆くよりも、今ある仕組みをより深く理解し、充分に使いこなす試みを進めた方が建設的な取り組みなのではないかと思います。

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  6. 山桃様

    私たちは定職に就き、仕事の対価として得た報酬で生活を成り立たせておりますが、彼らはそれらの作業を他者に依存しておりますから、自身にとって関心のある対象により多くの時間を費やすことが可能です。
    その自由に使える時間をどの様に過ごすのかが、彼らの命運を分けるのではないかと思います。

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  7. カモ様、
    ご指摘、ありがとうございます。言い方がぞんざいでした。余計な気を使わせてしまいまして申し訳ありません。

    管理人様、
    『自由と繁栄の弧を作る』という明確な未来への展望は、どこかのサイトで読んだことがあります。麻生氏の企画は日本だけではなく、アジアから全世界に対しても有効で、希望の持てるもののように思えました。しかしながら、日本国民の多くは、その意図と価値を理解する以前に、知ることすらできていなかったのだと認識しています。海外ではこの企画は知られていたのか、麻生政権の評価は日本よりも海外の方が良いですね。政権が変ってがっかりしたのは諸外国だったようです。

    >>希望とは誰かが与えてくれるのではなく、自ら育むものではないでしょうか。
    そうですね。方や今の政権を誕生させた支持者は、彼らに希望を見出しているのでしょうから、それを理解するのはなかなか難しそうです。

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  8. 7月17日21:11投稿の匿名様

    『自由と繁栄の弧』について、日本国民の多くはその意図と価値を理解する以前に、知ることすら出来なかったのではないか――とのご意見ですが、これがいわゆる情報格差の問題で、実は『知らなかった』では済まされないのではないかというのが私の意見です。
    政府が意図的に隠蔽していたわけではなく、その気になれば情報を手に入れる手段はあるのですから、まず情報を求める努力を怠った自らの非を反省しなくてはならないでしょう。
    「マスメディアが必要な情報を伝えてくれない」と不満を漏らしているだけでは、いつまで経っても必要な情報を手に入れることは出来ません。
    「知らなかった」という言い訳が通用すると考えている方は、自らの考え方を改めない限り何度でも同じ過ちを繰り返すのではないかと思います。

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  9. 管理人様、
    本日のコメントのご意見の核心はその通りだと思います。

    >>「知らなかった」という言い訳が通用すると考えている方

    とありますが、まだそう考えるにすら至っていないことが問題なのではないでしょうか。
    今からでも、その時どれだけの諸外国に対する貢献をし、継続しようとしていたのかを知らせ、政策の本体を自ら精査することなしに「○○党」といったくくりで全てを同じに考えることが、どれほどおろかで自らをもないがしろにしているか分かってもらわなければと思います。そうでないと「情報を求める努力を怠った自らの非を反省しなくてはならない」すらできずに終わるかもしれませんね。

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  10. 7月18日21:49投稿の匿名様

    今はまだそう考えるにすら至っていなかったにせよ、そのままではいずれ痛みを感じる中から自らの誤りに気づくよりありません。
    そうなってから「あの時は知らなかった」と言い訳をしても免責させるわけではないし、また痛みを通じて二度と同じ過ちを繰り返さないように強く自戒しなくては意味がありません。
    そして、問題の本質は知らないことそのものよりも、自らの無知が招いた結果を自戒して行いを改めるのではなく、他に責任転嫁して再び同じ過ちを繰り返すことだと思います。
    ですから、あの様な表現となりました。

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  11. 管理人様
    丁寧な回答をありがとうございます。

    >>他に責任転嫁して再び同じ過ちを繰り返すこと

    ちょうど本日、いかにしてそれをやらずに、諸問題を解決する方向(前向きな取り組み)にしていくかという話をしていたところでした。

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