2010年2月14日日曜日

三島由紀夫霊が『田母神塾』を読んでみた(その21)

世界人権宣言とは、人権および自由を尊重し確保するために、「すべての人民とすべての国とが達成すべき共通の基準」を宣言したものなのだそうです。
詳しくは【外務省:世界人権宣言】などをご覧下さい。

さて、田母神氏は「日本は戦前から世界人権宣言の精神を体現していた」と述べておりますが、『三島由紀夫』と名乗る霊はどの様に見ているのでしょうか。





■ 世界人権宣言の精神を体現していた戦前の日本について

アメリカ云々については何とも言い難いものがあるが、日本が戦前から世界人権宣言の精神を体現していたというのは、ある意味当然の事である。
日本というのはそもそも、礼節を重んじる国である。
太古の昔から脈々と受け継がれてきたそれらの精神を持って作り上げた国家であるのだから、元々、当たり前の価値観として根付いていたものなのだ。
わざわざ宣言などしなくとも、当たり前の考えだったのである。

(2010年1月17日)





歴史的には、既に第一次世界大戦後のパリ講和会議において、当時の大日本帝国が『人種差別撤廃』を提案しており、採決の結果過半数の賛成を得ながら、議長であった米ウイルソン大統領が『重要な議題については全会一致が必要である』旨の言い分を述べ、日本の提案を退けたのです。
その様な経緯により、日本から見れば「今更何を言うか」という話ではあるのですが、当時の米国などの反対派が「人種差別は問題である」との問題意識を持つまでには、『世界人権宣言』へと至るまでの30年ほどの時間が必要だったのです。

三島由紀夫霊 & 【Silvercord】管理人 

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